投資信託はこの中から選びなさい
私が、実際に投資信託の運用を始めたのは2013年からです。それまではいわゆるデフレだったので、現金を持っているだけでも実質的な資産価値は上がっていました。2013年にアベノミクスが始まりインフレが進みそうだったので、貯金ばかりではいけないと危機感を持ちました。
インフレには株か不動産だろうと思い、自分の知っている会社の株をいくつか買い付けました。投資信託も買うことにしたのですが、何を買ったらよいのか分からなくて本を買って勉強することにします。
その名もずばり「投資信託は、この中から選びなさい」(昔のことで、タイトルをはっきりおぼえていないのですが)という本を書店で買いました。
その本の中で名指しで勧められているものの一つが、「SBI資産設計オープン(資産成長型):愛称 スゴ6」でした。
バランス型インデックス投資信託

「SBI資産設計オープン(資産成長型):スゴ6」は、2013年の当時としては貴重な低コストの、バランス型インデックス投資信託でした。
買付手数料無料(ノーロード)、年間の維持手数料(信託報酬)が低率で、外国株式、国内株式、外国債券、国内債券、日本リート、外国リートの6資産にリスクを分散して運用することができる内容です。
本の中では、少額を積み立て購入することでリスク分散もするように勧められていました。しかし私は、基準価額(投資信託の株価のようなもの)が9,596円のときに100万円分をまとめて購入しました。大金を一気投入するとリスクが大きいことは知っていたはずなのに、身にはついておりません。
その後も基準価額の上昇が続いたので、さらに100万円分を基準価額10,196円のときに追加購入します。基準価額が下がると損失を出すリスクがあったわりに、その後も順調に基準価額の右肩上がりが続きました。
基準価額が高くなってくると、同じ金額で買える口数が減り、その分利益が少なくなるかなと考えて、それ以上の追加購入はしませんでした。
そして、「スゴ6」よりも信託報酬が低いバランス型投資信託も出てきて、目移りするようにもなりました。また、1資産を対象にする投資信託のほうが、「スゴ6」のような分散型の投資信託よりも信託報酬が低く、それらを自分で組み合わせたほうが手数料を低くできます。
「SBI資産設計オープン(資産成長型)」の4年運用とその後
そんなことをいろいろ考えて、「SBI資産設計オープン(資産成長型)」は結局、2017年に基準価額14,900円のとき解約しました。
ずいぶん長い付き合いの末に解約したような気がしていたわりに、よく考えると4年間だけの短い運用期間でした。その後の基準価額は、コロナショックで13,335円まで落ち込みました。しかしその後さらに値上がりしているので、もっと長く持ち続けてもよかったかもしれません。
ちなみに売却から5年後の、2022年11月10日時点の基準価額はさらに高騰して18,996円です。さすがは資産成長型で、着実に資産成長しているみたいです。もう少し付き合っても良かったのかも。
とは言え、200万円を投資して4年で50%の利益(100万円)ですから、十分なリターンです。ビギナーズラックもあったのでしょうけれど、投資信託に好感を持つ大きなきっかけになりました。
セゾン資産形成の達人ファンド
ちなみに、先に述べた「投資信託はこの中から選びなさい」では、「セゾン資産形成の達人ファンド」も紹介していました。
2013年当時は、同じく基準価額が1万円くらいだったのが、2022年11月10日には31,453円まで値上がりしています。「スゴ6」よりもこちらのほうが1.5倍以上に値上がりしていています。
2013年当時は、「セゾン資産形成の達人ファンド」はネット証券での取り扱いが無くて諦めましたが、もしも200万円を投資していれば単純計算で今ごろ600万円か・・・と、逃した魚だけに大きく見えてしまいます。
まあ、「たられば」を語り出すとキリはありませんし、理想を追いすぎるのは完璧主義に似て幸せから遠ざかりそうですから、ほどほどにしておきましょう。
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