投資信託にかかる手数料
投資信託には手数料がかかります。買付手数料(購入時)、信託報酬(年間の維持管理費用)、解約手数料(売却時)など。
同じ投資対象で基準価額も同じなら、手数料が低いか無いものを選ぶようにするべきです。
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購入した投資信託が値上がりするかどうかは予想通りにはいきませんが、手数料の金額はコントロールできるので、低いものを選べばその分コストを下げることができます。
アクティブファンドとインデックスファンド
ファンドマネージャーが投資先を選んで運用する投資信託は「アクティブファンド」と呼ばれて、一般に手数料が高くなります。
ファンドマネージャーの給料分が上乗せされているので、手数料が高くなるのも当然です。
その給料を引いた金額が投資にまわるので、支払った金額の割に投資効率は悪くなります。
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富裕層だけが買える、いわゆる「ヘッジファンド」のように有能なファンドマネージャーが運用するものは別格でしょうが、全てのアクティブファンドで利益が出るわけではありません。
一方、日経平均やS&P500などの指標と同じ値動きを目指す運用をするものは、「インデックスファンド(パッシブファンド)」と呼ばれます。
過去の投資成績を比較すると、多くのアクティブファンドよりもインデックスファンドのほうが成績が良い傾向があったそうです。
手数料を安くするなら、そして手数料が高くても
特別に期待できるアクティブファンドでなければインデックスファンドの選択を勧めます。インデックスファンドを選べば、結果的に手数料を低くすることができます。
インデックスファンドは、投資先の目利きが必要でないため、一般に手数料が低くなります。
買付手数料が必要ないものをノーロードと言いますが、インデックスファンドは多くの場合、ノーロードで信託報酬も低め、解約手数料も不要です。
インデックスファンドが良くて、アクティブファンドが絶対ダメというわけではありません。
手数料のことだけ考えるとインデックスファンドに分配が上がりますが、そればかりが運用の成果を決めるわけでは無いですから。
投資信託は、投資金額が集まること、つまり人気が大事です。投資信託の「純資産」という項目を見れば投資金額がどれだけ集まっているかは分かります。
投資金額が集まれば、その分購入資産が増えるので、人気のない投資信託よりも効率のよい資産成長が期待できます。
「ひふみプラス」、「ひふみワールド+」、「まるごとひふみ」はどう?
例えば、「ひふみ投信」は、投資先の独自選別を行っていて、アクティブファンドの一つにあたります。
商品の「ひふみプラス」の信託手数料はSBI証券では1.078%、「ひふみワールド+」は1.628%です。インデックスファンドと比べると10倍以上手数料は高いです。
商品の「ひふみプラス」の純資産は4,700億円、「ひふみワールド+」は純資産2,200億円なんですが、SBI証券の扱う投資信託2,651件のうち、1,000億円以上の純資産があるのは83件しかありませんから、それぞれに大した人気だと思います。
「ひふみプラス」は2012年5月28日に、「ひふみワールド+」2019年12月13日に、それぞれ基準価額10,000円でスタートして、それぞれの現在(2022/12/14)の基準価額は45,368円、14,575円となっています。
スタート時に購入していれば、それぞれ資産が4.5倍、1.5倍に膨らんでいたわけです。
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特に、「ひふみプラス」は10年で4.5倍ですから、タイミングよく購入した人は大きく利益を得たはずです。
とは言え単純に、手数料が高くても「ひふみプラス」や「ひふみワールド+」が良いですよという話でもありません。
「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」は、2019年9月26日にスタートして現在の基準価額は17,788円ですから、1.7倍(純資産は7,400億円)になっています。
「ひふみワールド+」も「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」も国際株式が対象という点では似たような投資内容です。同じような内容で「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」のほうが基準価額の伸びがよいとなると、やっぱり手数料の低いほうがよいのかなと思います。
ところで、「ひふみ投信」の商品の一つ「まるごとひふみ100」は、2021/3/30にスタートして純資産は420億円、基準価額は9,285円、手数料は1.3376%です。
手数料はやっぱりインデックスファンドよりは高いですが、純資産もまずまずありますし、基準価額が1万円を下回っています。
そのうちにいつか基準価額は1万円は超えるだろうと思って、ある程度まとまった金額で購入しました。基準価額が1万円を超えてくれば1割程度の利益が出るので、まあよいかなと思っています。「ひふみプラス」や「ひふみワールド+」なみに値上がりしてくれるかどうかは分かりませんが。
最近は、手数料の低いインデックスファンドが増えていて、つみたてNISAなどに多く採用されていますが、「ひふみ投信」でつみたてNISAに採用されているのは「ひふみプラス」だけです。
割安な株式を持って長く運用を続けるという方針で支持された「ひふみ投信」に対して、長く運用を続けるだけなら「インデックスファンド」を選ぶ人もいるでしょうから、やっぱりアクティブファンドはインデックスファンドよりも利益を出しているかどうかで判断されるべきものでしょうね。
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