「三井住友TAM-SMTインデックスバランス・オープン」を2年でプラス18%
前の記事で、「三井住友TAM-SMTインデックスバランス・オープン」を買い増して、大きな利益に変えた経験を紹介しました(2年でプラス18%)。
それまでの私の運用スタイルは、基本的には「買った後は放ったらかし」でした。
放っておいても値上がりするものもありましたが、値下がりするものもあって、あまりパフォーマンスはよくありません。
放ったらかしをやめて買い増しをしたのがよかったのですが、それはどうして成果につながったのでしょうか?
値下がりのタイミングで買い増し
それは単純に、購入した投資信託が値下がりしたときの買い増しだったからです。
「三井住友TAM-SMTインデックスバランス・オープン」は、NISA (株式や投資信託の売却益と配当を非課税とする制度) での購入でした。
NISA の場合は、マイナスの運用成果は全く利益にならないどころか損になる可能性もあります。
損益通算(株や投資信託の売却損を、他の売却や配当で得た利益と通算する税金控除)も受けられませんから、マイナスのまま売却するのは損失を確定するだけです。
マイナスをなるべく減らすためにはどうするかと考えて、マイナスの間は買い増しをすることに決めました。
NISAでは、年間投資額の上限金額が120万円と決まっています。マイナス運用がプラスになるまで、年間の上限金額120万円分は買い続けるつもりでいました。
120万円分を1年かけて使い切るように積み立て購入の設定をしてしまえば、あとは悩む必要はありません。
マイナス運用が続く間に購入を続けていたら、思ったより早く6ヵ月で、基準価額(投資信託の株価のようなもの)が個別元本(購入したときの平均価格)を超えてプラスになったので積み立ては終了。
あとは売却のタイミングを考えるだけでした。
「ナンピン買い」と「ドルコスト平均法」
以前の記事で、「ナンピン買い」と「ドルコスト平均法」の紹介をしましたが、どちらも購入時期を複数に分けて時間的な分散投資をする手法です。
「ドルコスト平均法」のほうは、上がっても下がっても一定金額を積み立て購入し続ける考え方で、「ナンピン買い」は値下がりした時だけに追加購入をするものです。
今回の場合は、運用損益がマイナスの間だけの買いなので、「ナンピン買い」の考え方に近いです。
そしてその間の買いは、値下がりした価格範囲内のみでの積み立て購入なので、「ナンピン積み立て運用」と呼んでおきます。
そして、価格変動を取り込んだ積み立て購入になるので、少しだけ「ドル・コスト平均法」の考え方も入っているかと思います。
このマイナス運用の時だけの積み立ては、「ドルコスト平均法」と違って値上がりしたら買い増しをやめるので、値下がりしたときだけの購入になります。
その分、値上がりしたときの利益は、大きくなる計算になります。
当時、「ナンピン買い」も「ドルコスト平均法」も言葉自体を全く知りませんでしたが、投資の理屈にはかなっていたのかもしれません。
両者の良いところを組み合わせて、値下がりの時に一定金額を積み立て購入したおかげで、その分を上乗せしたリターンを得ることができました。
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